メディアデザイン研究科の教育理念・特徴

KMDはグローバルに活躍できるクリエイティブリーダーである「メディア・イノベータ」を育成するとともに、創造社会を牽引するための様々な活動を行っています。国際社会の一員として先端的な活動を行うため、英語と日本語を公用語とし、ネットワークインフラを最大限に活かした環境整備を行っています。さらに国際社会の舞台でMAKE、DEPLOY、IMPACTを実践するために、以下の3つを柱にカリキュラムからプロジェクトまでを統合的に実施しています。

1. イノベーション・パイプライン

KMDでは、イノベーションを創出するためにMAKE、DEPLOY、IMPACTを一連の流れとして捉え、「イノベーション・パイプライン」と呼ばれる教育モデルを実践しています。MAKEでは、アイデア創出と提案、エスノグラフィー、プロトタイピングなどを繰り返すBuild to Think(創りながら考え、アイデアを進化させる方法)を行い、この一連のプロセスを実践するための設備や環境を整備しています。DEPLOYでは、プロトタイプを社会に出していくことを目指し、ビジネス創出のためのアクセラレータやプレゼンテーションを学びます。IMPACTは、創造社会を担うための価値創造を目標に、新しい分野の開拓と既存の分野をdisrupt(大きく変革する)する戦略を学びます。

2. ダイバーシティ(多様性)

グローバル社会では、経済や文化の地域性とともに、個々の専門性や価値観を理解し尊重しあうことが重要となります。KMDは、多様性を重視した「KMDコミュニティ」の形成に尽力しています。全学生の約40%が世界の様々な地域から来日しており、多様な文化と社会価値を肌で感じることができるダイバーシティ(多様性)がKMDにはあります。入学する学生たちはそれぞれの分野で多様な学びを実践してきており、その多くがすでに社会経験を積んできているなど、異なる専門性が共存しています。さらに、年齢層の幅が広いこともKMDコミュニティの特徴です。これらの多様性に日常的に接することで、互いを理解し尊重しあうことができるのです。

3. ラディカル・コラボレーション

イノベーションを創出するためには、一人の力を超えて様々な知や経験を組み合わせたチームでの活動が不可欠です。KMDでは、異なるバックグランドを有する人々の偶然の出会い(セレンディピティ)を創出するための環境を構築しています。セレンディピティから生まれる斬新な発想が、イノベーションの原点となるのです。KMD内に止まらず外部、特にグローバルな連携を実施するため、高品位ビデオ会議システムを導入しているほか、日吉キャンパスをヘッドクオーターとして、大阪とシンガポールにサテライト拠点を設置。さらに、CEMSプログラム、GIDプログラム、EBAプログラムなど、海外の大学院と提携し、カリキュラムを協同で実施しています。

4. 教育方針

●ディプロマ・ポリシー
修士課程では、リアルプロジェクトで身に付けた総合的な視点を活かして修士論文を書きます。後期博士課程では、指導教授を決めた後に博士論文プロポーザルを提出し、合格すると、研究指導コミッティを設立します。コミッティが博士論文ドラフト執筆を許可すると、学生は執筆を開始します。博士論文ドラフトが提出されると、コミッティによって指名された外部審査員が無記名で審査し、必要な修正点を指摘します。最終版の博士論文が提出された後、公聴会が開かれ、研究指導コミッティのメンバーと外部審査委員が最終決定を行います。

●カリキュラム・ポリシー
基礎科目でデザイン・テクノロジー・マネージメント・ポリシーの4つのすべてを学んだ後、リアルプロジェクトの遂行を中核に、それを実践するためのスキルを身につけながら、自分の選択した分野の専門性を高めていきます。

●アドミッション・ポリシー
情熱とビジョンをもったグローバルな視点をそなえていて、創造力にあふれ、構成力のある学生をもとめています。何を学んできたかは問いません。可能性を評価します。書類選考の後面接による選考を行います。