キッズワークショップ「街でシル・ツクル」in慶應日吉が開催されました。

2009年9月6日(日)、慶應義塾大学日吉校舎の協生館にて、キッズワークショップ「街でシル・ツクル」(全3回シリーズ)の、第1回目「街の色・形をみつけよう」が開催され、小学校3年生、4年生の子どもたち18名が参加しました。本ワークショップは、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科と、株式会社ベネッセコーポレーションとの共同により、創作学習メソッドと評価モデルの開発を目的としたBRICK(Benesse -> “Representation of Innovation and Creativity” <- Keio)プロジェクトの一環として 行われたものです。

子どもたちが自ら考え、協議し、企画し、創作することを主眼においた全3回のワークショップシリーズで、街・地域を舞台に、子どもたちが直に観察・取材等の体験をし、得たこと・感じたこと等をデジタル・コンテンツ作品にまとめあげていきます。またこの一連のワークショップを通じて、子供たちの創造性を向上させることを狙った、創造学習のための評価システムが試験的に導入されています。

第1回目は、街を「よく見る」ことで、街に潜む「色」や「形」を発見します。それらをケータイ電話で撮影した写真を使って、グループで一つのスライドショー作品を作り上げます。

子どもたちは、4つのグループにわかれ、色なら「赤青黄緑」、形なら「○△□」の中から自分たちが街の中から集めてくるモノのテーマを決めます。ケータイの写真の撮り方を練習して、いざ出発。グループ毎に決められた日吉の商店街のストリートに向かいました。天気は快晴、暑い午後となりましたが、暑さに負けず、グループに一台のケータイ電話を、交代で回しながら、一人ひとり見つけた形や色を撮影しました。普通に歩いているとなかなか気づかないものに気づくという、驚きを感じる機会となったようでした。

教室に戻ってくると、大きな目標「人を楽しませる作品をつくろう!」を念頭におき、撮影したモノに名前をつけ、そのモノの気持ちになって「つぶやき」の言葉を考えました。写真と言葉を組み合わせ、パソコンで映像に作りこんでいきます。

いよいよ、上映会、子どもたちは、それぞれ自分たちの作品に対して、工夫したところ、大変だったところなどを発表しました。見つけてきたものの斬新さや、つぶやきの内容など、特に面白いものには思わず会場から笑い声が起こっていました。

ワークショップでは、開始前に子どもたちに簡単なチェックシートを記入してもらい、その結果から、子どもたち一人ひとりにあった、創造性を向上させるためのアドバイスカードが渡されていました。子どもたちは、ワークショップの目的を遂行するために、困ったときなど、必要なときに参照することができます。カードには、グループ作業でのコミュニケーションや創造性を向上させるための様々なアドバイスが記載されています。またワークショップ中の子どもたちの様子を観察、記録し、その記録を分析した結果は、第2回目以降、さらなるステップアップのためのアドバイスとして、子どもたちに提供されます。

全3回のワークショップを通じて、子どもたちは、五感を通して集めた街の情報を、ICTメディアを駆使して作品を創作する機会を得るとともに、グループ作業の困難さを克服し、創作のためのブレイクスルーに達するためのノウハウを、それぞれの個性にあわせた形で身につけることができるようになっています。

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○にする?青色にする?グループで一つ、街で探すテーマを決めます。 

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「あの□をとろう!」ケータイを交代で使って撮影していきます。 

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写真を見ながら、とってきたモノに名前をつけ、モノの「つぶやき」を考えます。 

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写真データと文字データを、パソコンでスライドショーに作りこみます。 

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いよいよこれから作品の発表です! 

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工夫したところ、苦労したところをグループごとに前に出て発表しました。

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