研究の社会的意義を感じながら

野村友成

日本

CAREER  2010年4月入学、2012年3月修士課程修了

20代にはいくつかの会社を起業しました。10年間で数々の失敗とささやかな成功を経て、経営の難しさを学ぶと同時に、自分は経営者であるよりも社会にインパクトを与える新興メディアの最前線に携わりたいという思いの方が強いことを知りました。そこで、次の新たな10年の道を探すきっかけの1つになればいいなぁぐらいの漠然とした気持ちでKMDのドアのノックしたのが正直なところです。
当初は卒業後もビジネスにつながるような研究を望んでいましたが、入学後は中村伊知哉教授のポリシープロジェクトで、デジタル教科書教材協議会という初等教育のデジタルメディア環境を開拓するコンソーシアムの立ち上げに参加しました。それまでは教育には全く興味がありませんでした。しかし、その原因が「一斉指導」という教育法にあったのだということ、さらにそれはメディアで大きく変革を起こす余地があるという実態を知ったときから、だんだんと研究の社会的意義を感じるようになりました。後は、個人で上述の音楽配信プラットフォームの研究も同時に進めていました。
現在は、IHSという米国のリサーチ会社で、デジタルメディア・モバイル市場のアナリストをしています。海外展開を推し進める日本のメディア企業のために、世界中のアナリストと共同で国際プロジェクトを日々進めています。
(本記事は2013年3月に作成されたものです。)