デザイナーの視点でソリューションを提供できる能力が備わっている

グスタヴォ・ドリー

ブラジル

CAREER  2009年9月入学、2011年9月修士課程修了

以前はブラジルでマーケティングの仕事に携わっていました。KMD では稲蔭正彦教授と太田直久教授が取り組む「イベントプロデュース」のプロジェクトに入りました。その後、奥出直人教授が「メディアファニチャー」の研究を始めたので、両方のグループに参加しました。
イベントプロデュースのプロジェクトでは、人を楽しませるためにテクノロジを使って新たなイベントを行う方法を研究しました。KMD 以外の関係者も多く、日本のビジネス社会に接する貴重な機会でした。2 年目からメディアファニチャーのプロジェクトに集中して、デザイン思考の視点で「家具をメディアとして使う」ものづくりを行いました。デザインもプログラミングも学びましたが、いちばん良かったのはデザイナーとして考えるプロセスを学べたことです。卒業後に仕事で困難にあったとき、デザイナーの視点でソリューションを提供できる能力が備わっているのを自覚できたのは素晴らしい経験でした。KMD は異なるバックグラウンドを持つ面白い人が集まっているので、自分の考え方も広がるし、ネットワークも広げられます。
私は現在、ソニーで「VAIO」の企画をしています。来年からは自分の考えを反映した次世代のPC が発売され始める予定です。メーカーはいつも新しいアイデアやプロセスを探しています。KMD で学んだデザイン思考のプロセスを提供することで、将来のメディアの世界に向かってイノベーションを行う方法をつくり上げられればと思います。

(本記事は2012年3月に作成されたものです。)