リアルだからこそ、情熱が持てる

マリン・ラオ・タンポウォン

インドネシア

CAREER  2008年9月入学、2011年3月修士課程修了

大学を卒業後、教育にフォーカスした国際的な教育機関で学びたいと考えました。マルチメディアのICT(情報通信技術)を生かした教育にも関心があり、修士号も取れることからKMD に入学しました。
大川恵子教授の「Global Education Project」では、SOI Asia( スクール・オブ・インターネット・アジア)と協働して、衛星通信のインターネットを使った遠隔教育やE ラーニングを研究しました。遠く離れた人々に対して、グローバルな協力体制で支援できる可能性を学んだ経験から、私は東ティモールの小学校の児童たちが、物語形式でポルトガル語を学ぶプロジェクトを立ち上げました。ポータルサイトを公開し、世界中にいるポルトガル語を話す人々と協力する体制をつくったのです。
KMD の良いところは、書物やコンピュータからではなく、実社会に出てリサーチを行い、具体的なモノやサービスで成果を発表する「リアルプロジェクト」から経験を得られる点にあります。リアルなものを対象にすることで、より情熱を持って何かをつくり出すことができるのです。
現在の私は「Engineering, Science Technology and Informatics Unit (EST) 」のジュニア・プロジェクト・アシスタントをしています。アジア太平洋地域の大学と協力して、高等教育のE ラーニングや遠隔教育の実現を目指しているところです。国際的な組織で今後も途上国の教育開発に取り組み、将来は母国インドネシアの教育システムの改善に寄与したいと思います。

(本記事は2012年3月に作成されたものです。)