リアルプロジェクトでの経験が現在に生きている

堀口大輔

日本

CAREER  2008年4月入学、2010年3月修士課程修了

学部時代の研究を社会に出して勝負したいという思いがあり、KMD のリアルプロジェクトはその思いを叶えるものだと感じたので入学しました。
KMDでは、岸 博幸教授の下で「Policy Watch」プロジェクトに参加しました。政治・政策に特化した有識者を集め、若者向けにインターネットで政策や政治動向の解説などを行うビデオサイトを作成しました。「MSN 産経」「ダイヤモンド・オンライン」といった他メディアと連携することで門戸を広げ、認知度を高めていきました。ネットだけでなく、利用者が年に1 回顔を合わせるイベントを行うことで、より強いコミュニティの形成に挑戦しました。
KMD の良いところは、社会人経験者と一緒にプロジェクトを進められることです。メンバーのバックグラウンドが異なることが、プロジェクトとしての深みにつながり、結果として良いプロジェクトが多かったのではないかと思います。
在学中の9月にExim LLC. を起業しました。スローガンは「新しいメディアによって新しい経験をデザインすること」。主な事業内容は新しいメディア開発、Web デザイン、Web コンサルティングです。KMD でリアルプロジェクトをやり遂げた経験が今の仕事の基礎となっています。打ち合わせをして、つくって、触って、直す。この繰り返しでより良いものになるという確信を得られたことが大きな財産となっています。Exim LLC. のデザインの根幹にある「3つの要素(Web、リアル・ インタラクション、他メディア)がうまく連携していること。2つの特性(エンターテインメント性と利便性)が反映されていること」はリアルプロジェクトを通して学んだことであり、今でもこれらを常に意識したものづくりを行っています。今後もユーザーを笑顔にするような経験を生み出すメディアをつくっていきたいと考えています。

(本記事は2012年3月に作成されたものです。)