自分がいいと信じるモノやサービスをつくること

石川大輔

日本

CAREER  2009年4月入学、2011年3月修士課程修了

「何よりも自分がいいと信じるモノやサービスをつくること」。それが決してひとりよがりのものではなく、自分の隣、またその隣の人たちが好きになってくれるようなモノやサービスをつくろう。当時を振り返るとそう考えていたと思います。
プロジェクトでは、LEDを使用して家庭内の光環境を変化させる照明器具を製作しました。日本の家庭には古来よりハレとケという日常と非日常の空間が存在してきたことに着目し、今の日本の環境ならどういう照明が面白いかを考えました。例えば、ホームパーティーで設えを特別に変えるように照明も変える。ただスイッチを押すのでなく、テーブルクロスや皿、料理、酒を変えるのと同じ感覚で、照明器具のシェードを変えると、LED照明の明るさや色も変化するというものをつくりました。
また、同期たちと「デザインの寿命を長くする」という哲学の下「蝉 semi」というブランドを立ち上げました。屋外広告やデパートの懸垂幕を使用後に再利用したバッグやガジェットケースなどのデザイン・製作・販売を行っています。大学院修了後の現在も事業として、当時からの仲間たちと挑戦を続けています。

(本記事は2013年3月に作成されたものです。)