必要なものは自分で創る

村井裕実子

日本

CAREER  2008年4月入学、2010年3月修士課程修了

KMDでは、Global Education Projectで、オンラインで行われるさまざまなコースやイベントの設計・運営に取り組み、修士研究では、遠隔地で舞台芸術を学ぶ学生たちによる共同パフォーマンス環境の構築を行いました。現在は、米国コロンビア大学で遠隔教育に関するオンラインの授業を教えるなど、いろいろな科目のオンライン授業の運営に関わりながら、遠隔コミュニケーションと学習環境に関する研究を進めています。オンライン学習者のつながり意識と内発的動機の発達に関する博士論文を提出し、2015年の5月に博士号を取得しました。近年、オンライン学習の機会はますます増えていますが、遠隔地で学習を進めるのは、ときに孤独であり、さまざまな困難を伴います。そのような学習者を支えるアクティビティやコミュニケーション環境を提供すべく日々活動しています。KMD第一期生として、先生や様々な背景を持つ学生たちと共に、自分たちに必要な学習・研究環境づくりからプロジェクトの立ち上げまでを行う体験をしました。この「必要なものは自分で創る」という習慣は、教育学部という、KMDとはかなりアプローチの異なる環境に移った後も貴重な財産になっています。

(本記事は2016年3月に作成されたものです。)