在学生の声

KMDで学ぶ日々をどのように過ごしている? 将来の夢は? 5名の学生たちが本音で語ります。
ナイフズ・イアン(ロシア) 修士2年
参加プロジェクト:PLAY





折笠舞(日本) 修士2年
参加プロジェクト:Superhuman Sports





島田誠奈(日本) 修士2年
参加プロジェクト:OIKOS





トーポークラン・コムキッド(タイ) 修士2年
参加プロジェクト:Global Education





油木田大祐(日本) 修士2年
参加プロジェクト:Global Education
ー皆さんがKMDへの入学を決めた理由を教えてください。

コムキッド:私はタイの大学で広告を専門に学んできました。でも、もっと手を動かしながらクリエイティブな実践を積みたくて、留学を決めました。

油木田:僕は学部では理工学部に在籍していて、主に画像処理について研究していた経験から、デザインの可能性を探りたくて、KMDに入りました。

折笠:以前はプロダクトデザインを専攻し、アスリート用の義足をデザインしていたのですが、KMDの超人スポーツプロジェクトを知って興味を持ちました。

島田:フランス文学を専攻した後、1度は就職して社会に出ましたが、社会で生きていく上で自分の武器になるような考え方や経験が欲しいと考えて、KMDに入り直しました。

イアン:母国のロシアでは経済を学びました。日本で1年半ほどネットワークエンジニアとして働いた後、これからも日本で暮らしたいと思うようになり、テクノロジーとビジネスを両立できるKMDへ入学しました。

ー普段はどのような生活を送っていますか?

島田:1年目と2年目でかなり違います。1年目は授業もあるので朝から大学に来て、授業の準備やグループワークのミーティングをしたり、KMDフォーラムなどの手伝い、インターンの提出物を作成したりで、結局夜までずっと残っている感じです。2年目になると、リアルプロジェクトのコラボ相手との打ち合わせや作業が多くなったので、1日中学校外で活動することも増えました。

折笠:私が所属している「超人スポーツプロジェクト」は、拠点がいくつもあるので、違う場所にいることが多いんです。中村伊知哉先生のオフィスで会議することもあれば、企業の人たちと行動することもあり、岩手県とのプロジェクトでは何度も現地へ行きました。もちろん、学校で作業する日もあります。

油木田:KMDは、状況によっていろいろな場所になるイメージです。大学であるだけでなく、家のようでもあり、ワクワクすることが起きる
遊び場でもあり、時にはオフィス、工房でもあります。大学から「打ち合わせに行ってきます」と出かけて、終わったら「ただいま」と帰ってきて。そこにいる仲間たちとしゃべりながら、ご飯を食べて(笑)。

イアン:そう、確かにね。4人しかいないプロジェクトでは、いつも全員が大学にいて家族のような雰囲気がありました。私はエリクソンとプロジェクトをしているので、スカイプでのミーティングも多いんです。

ー印象に残ったイベントはありますか?

イアン:特に思い出深いのは、2016年11月に開かれたKMDとIEとのビジネスベンチャーデイです。スペインのビジネススクールから講師の先生が来て、ベンチャー的な視点から1つのアイデアを発展させていくプレゼンテーションが行われました。スタートアップには必要不可欠なスキルを教わることができ、将来的に重要な経験になると実感できる1週間でした。

島田:KMDフォーラムの運営に関わったことが、大変でしたが良い経験になっています。私は、KMDについて知ってもらえるように、先生や卒業生にインタビューして記事をつくり、ウェブにアップする仕事を担当しました。インタビューをして文字起こしをし、記事を制作していたころは特にタフな毎日でした(笑)。でも卒業生と知り合えたり、教授のことをより知るきっかけにもなったのが良かったですね。

折笠:KMDフォーラムは、いろいろなプロジェクトの枠を超えて関われるので楽しいよね。“KMD総力戦”という感じで密度の高いイベントだと思う。私は、デザイン面の手伝いとして、ロゴやビジュアルデザインに関わりました。

ー約5割を占めるという海外留学生との交流はスムーズですか?

島田 留学生とは、言葉の壁を超えて協力し合う雰囲気があります。9月入学の留学生に加えて、CEMSとGIDプログラムに参加している留学生もたくさんいます。

油木田 僕はGIDプログラムを利用して、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートとインペリアル・カレッジ・ロンドンで4カ月、ニューヨークのプラット・インスティチュートで4カ月、デザインを勉強してきました。GIDがあるからKMDに入ろうと思った、というのも理由の1つです。直接、RCAに入学する選択肢もありますが、どちらにも通えるのがメリットでもあります。入学して4カ月後には海外へ行って、8カ月で「デザインとはなんぞや」という真髄に迫る勉強ができました。

コムキッド:私自身が留学生でもありますが、KMDに入ってから、アメリカのスタンフォード大学と日本で2週間ずつ、合計4週間にわたるデザイン思考をベースにしたプログラムにも参加しました。短期プログラムは単位になるのが良いところだと思います。

ー学業と仕事を両立している人はいますか?

イアン:私は1年目の1学期と2学期にできるだけ多く単位を取って、3学期は週に3日は大学、他の日はスタートアップのために働く、という生活でした。社内トレーニングのシステムを構築したのですが、働きながらKMDに通うのは不可能ではないです。ただ、おすすめしませんね。休めないから、ストレスレベルが天井より高くなってしまった(笑)。

島田:私は1年のときに半年間ほど、広告代理店の社内ベンチャーの立ち上げに関わるインターンシップをしました。業務内容が自分の研究と関連があったので両立は大変でしたが、良い経験になりました。出版社で働きながらKMDに通っている学生もいるので、刺激を受けます。

油木田:KMDの学生だからできる仕事があると思う。研究を活かすためにも、外へ出て経験を積むのは良いんじゃないかな。

ー入学前と後で感じたギャップはありますか?

コムキッド:入学前は、他のプロジェクトともコラボできるかなと想像していましたが、実際には自分のプロジェクトで精一杯です。

折笠:実は、大学院だから暇だと思い込んでいたのですが(笑)、特にパイプラインのプログラムは毎日朝からみっちり授業があるので驚きました。先生との距離感が近く、仕事上のパートナーのような感覚で関わることができるのは嬉しい。

イアン:もちろん先生にもよりますが、自分が所属するプロジェクトではない先生に相談できる雰囲気があるので、自分が積極的になれば受け入れてもらえます。それから、先輩から得ることも多いですね。 香港からの留学生にデザイン思考について深く教わることができたのが良かったです。

島田:みんな、キャリアも個性もバラバラ。向かっている方向も違うので、グループワークでは苦労する場面もありましたが、人のマネジメントを考えるトレーニングになりました。

油木田:工房やプログラミングをフォローする機能は、もっと欲しいかな。2年間は工房を使い放題なので、実践的な指導が受けられればさらに充実できると思います。

ーこれからKMDを目指す人へアドヴァイスはありますか?

島田:KMDは発展途上の大学院なので、目標を見失うとフワフワしちゃうこともあります。目的意識をはっきり持ってから入学してください。

イアン:プログラムやプロジェクトがたくさんありますから、すべて1回体験してみると何か掴めるはずです、ビジネスに興味がなくても、自分を知るために、まずは経験してほしい。

コムキッド:パッションを持って、何にでも挑戦してほしい。私は春に入学したので準備期間が短くて、コミュニケーションが取りづらく辛いことも多かったけど、挑戦して良かった。

折笠:口と頭だけじゃなくて手を動かせよ、としょっちゅう言われます。KMDでは社会に貢献してこそ意味があるので、自分の手で生み出す喜びを知ってください。

油木田:そうだね。工房はみんなもっと活用すべき!

ー最後に、皆さんの将来の夢を教えてください。

コムキッド:あくまで理想ですが、自分も他の人も、教育の力でハッピーにしたい。学校にもっと楽しいプログラムを提供して、新しい教育を考えたいと思っています。

イアン:私は就職が決まり、春から情報セキュリティ会社に勤めます。仕事を通して、日本の幸せなサラリーマンになるでしょうね(笑)。

島田:どんな会社に入るにしても、起業するにしても、新しい価値や人々を幸せにできることを提案しつづけることができる仕事がしたいです。

折笠:卒業後は、クリエーションカルチャーやコミュニティのデザインに取り組んだKMDでの経験を活かしながら、今まで気づかなかった価値を見出し、伝えていくような仕事をしていきたいと思っています。

油木田:例えるならば「ホグワーツ魔法学校」のような教育機関をつくりたい。KMDは今までの僕の人生の中で、とても幸せな時間だったのですが、その理由の1つはペーパーテストがなかったから。それならば、テスト以外の方法で子供の魅力や能力を引き出して、評価できる学校がつくれるんじゃないかと。卒業後はクリエイティブエージェンシーで働く予定ですが、いつか理想を形にしてみたいですね。

※本記事は2017年2月に取材したものです。


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