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2025/08/07
KMD、Starlight Engine、京都フュージョニアリングの3者が共同研究契約を締結
-フュージョンエネルギーの社会実装に向け、社会経済研究に取り組む- 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)、Starlight Engine株式会社(以下、Starlight Engine)、京都フュージョニアリング株式会社(以下、京都フュージョニアリング)は、フュージョンエネルギーの社会実装に向けて、2030年代の発電実証を目指す「FAST」プロジェクト※1を含むフュージョンエネルギーの社会経済研究について、共同研究契約を締結したことをお知らせします。 ■共同研究契約締結の背景 2025年6月に、日本の国家戦略「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」が改定され、内閣府の核融合戦略有識者会議の下に「フュージョンエネルギーの社会実装に向けた基本的考え⽅検討タスクフォース」が設置されることが決定されるなど、フュージョンエネルギーの社会実装に向けた動きが加速しています。 戦略で掲げられている2030年代の発電実証と、その後の商用化を実現するためには、技術開発や実証試験と並行し、フュージョンエネルギープラントの立地や建設、そして安全確保についても検討を進めていかなければなりません。その中でも立地や建設においては、事業や技術、安全性に加え、プラントの存在がもたらす経済波及効果を適切に公開することで、社会の理解・協力を得る必要があります。しかしながら、現在の経済面に関わる情報はフュージョンエネルギーの将来的な市場予測に留まっており、具体的な経済波及効果についてのより深い研究が求められています。 そこで、京都フュージョニアリングの共同創業者であり、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の准教授を務める武田秀太郎とともに、社会実装に向けたフュージョンエネルギーの社会経済研究に取り組みます。本研究は、2030年代の発電実証を目指す「FAST」プロジェクトを含むフュージョンエネルギープラントの建設および運用に伴う経済波及効果の推計と、社会受容性に関する調査・分析を通じて、フュージョンエネルギーの産業化に資することを目的としています。本研究により、フュージョンエネルギープラントが社会に対してどのように貢献するのかを明らかにし、社会受容性を高める一助となることを目指します。 ■共同研究契約内容 フュージョンエネルギープラントの建設および運用が地域や産業にもたらす社会経済効果の推計と、フュージョンエネルギーの利用に関する社会受容性の調査・分析を行います。社会経済効果の推計では、世界貿易統計に基づく多国間産業連関分析の拡張により、フュージョンエネルギープラント建設による経済効果を明らかにします。 また、社会受容性の評価では、市民を対象にフュージョンエネルギーの認知度、導入に対する賛否、支払い意思額などを調査し、フュージョンエネルギーの社会実装に向けた課題と対応策を検討します。 ■武田秀太郎准教授からのコメント フュージョンエネルギーの社会実装を図るにあたっては、科学技術上の課題を乗り越えることに加え、社会的な受容性、倫理的・法的・社会的課題(ELSI)、経済性評価、産業界や住民の方々との連携が不可欠であり、学術界においてもまた多角的な視点からの研究が求められています。本共同研究を通じ、フュージョンエネルギーの未来に関心を抱く広範なステークホルダーの皆様に、学術的な議論の場を提供してまいります。 ※1:「FAST(Fusion by Advanced Superconducting Tokamak)」は、Starlight Engineが推進し、京都フュージョニアリングなどの民間企業や、核融合研究で有数の大学研究者らが参画する日本発の発電実証プロジェクトです。2030年代の発電実証を目指し、産学連携で取り組んでいます。 ウェブサイト:https://www.fast-pj.com 問い合わせ先 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Invisible Future Lab [武田研究室] Tel:045-564-2491 E-mail:shu.takedasec@kmd.keio.ac.jp Starlight Engine株式会社 広報担当 E-mail:media@sle.energy 京都フュージョニアリング株式会社 広報担当 Tel:03-4530-3706 E-mail:media@kyotofusioneering.com
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2025/07/22
「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」5年間の研究開発成果をEXPO2025 大阪・関西万博で展示
内閣府/JSTムーンショット型研究開発制度・目標1の研究開発プロジェクト「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」(プロジェクト・マネージャー:南澤孝太(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科・教授)、以下 Project Cybernetic being)では、人々が自身の能力を最大限に発揮し、多様な人々の多彩な技能や経験を共有できるサイバネティック・アバター技術の開発を通じて、人と社会に調和した、身体的な技能や経験を流通する社会基盤の構築と、サイバネティック・アバターを通じて誰もが自在な活動や挑戦を行える社会の実現を目指しています。 このたび、プロジェクト発足から5年間の成果を、以下のとおり2025年日本国際博覧会において開催される「ムーンショットパーク ~見て!触れて!感じる!新・未来~」にて展示いたします。 プレスリリース全文
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2025/07/22
Cybernetic being Meetup vol.08 『2050年の「ニンゲン」を構想する』
Cybernetic being Meetup は、科学技術振興機構 ムーンショット型研究開発事業目標1「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」研究開発プロジェクト「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」“Project Cybernetic being”が主催するミートアップイベントです。 第8回目となるCybernetic being Meetup vol.08では『2050年の「ニンゲン」を構想する』と題して「これからのニンゲンとは何か?」という問いを手がかりに、サイバネティック・アバターやSF、メタバースといった多様な視点から、ニンゲンの心と身体、訪れる未来について議論します。 Project Cybernetic beingのプロジェクトメンバーである大澤がモデレーターを務め、プロジェクトマネージャーの慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)の南澤、東京大学の鳴海、ゲストにSF作家である人間六度氏、作曲家 / ボカロP / プロデューサーであるsasakure.UKが登壇します。 ※本イベントは日本語のみの開催となります。 ■日時: 2025年8月2日(土) 13:30-14:30(開場13:15-) ■参加費: 入場無料・予約不要(大阪・関西万博への入場チケットの購入が必要です) ■会場: EXPO 2025 大阪・関西万博 Future Life Village ステージ ■プログラム: 13:15-13:30 開場 13:30-13:50 各登壇者による取り組み紹介(南澤・鳴海・sasakure.UK・人間六度) 13:50-14:25 トークセッション 14:25-14:30 クロージング ■イベントリンク: https://cybernetic-being.org/activities/cybernetic-being-meetup-vol8/ 同時開催展示「ムーンショットパーク ~見て!触れて!感じる!新・未来~」情報リンク: https://cybernetic-being.org/activities/expo2025_cybernetic_being_life/     ■イベント参加方法: 会場+オンライン 会場定員40名 オンライン配信URL https://www.youtube.com/live/XqSXU83yxiI
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The Keio University Graduate School of Media Design (KMD) addresses real-world challenges while envisioning optimal futures. Our mission is to pioneer "media design" - creating new connections between people and their environments - while developing "media innovators" who transcend traditional disciplinary and national boundaries.